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常勤と非常勤については、勤務時間や給料、待遇面ばかり比較されがちです。
でも、肝心の「実際の仕事内容の違い」、知ってますか?
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「非常勤は責任が少ない」と言われてるから、簡単な仕事じゃないの?
…簡単な仕事って、あるのかな?
責任が大きい仕事から、非常勤が外されることはあります。
だけど、「非常勤だから手を抜いていい」訳ではないです。
「非常勤だから出来ない」では、済まないこともあります。
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こぐまは、看護師としても助産師としても、常勤&非常勤の経験があります。
常勤&非常勤の仕事の違いについて、看護師、助産師の面からお話しします。
常勤か非常勤かで悩まれている方へ。
給料、待遇面だけではなくて、実際の仕事内容についても知った上で、比較しましょう。
外来勤務経験は少ないので、病棟業務についてをお話ししますね!
常勤と非常勤の仕事内容の違い ~看護師編~
常勤と非常勤とで、仕事内容が同じ部分
・部屋持ち
・入院受け、採血、点滴、手術出し、検査出し
・患者指導、患者対応、家族対応
ここは、常勤だろうが非常勤だろうが、大差ありません。
ただし、半日パートの方には入院、手術がつかないことも。
部署によっては、一日パートの方でも、部屋持ちがないこともあります。
そういう場合は、採血、点滴、検査出しなどの、部屋持ちのサポート、外回りになります。
ナースコール、トイレ介助、不穏対応などは、常勤・非常勤関係ありません。
電話や来院された家族の対応も、常勤・非常勤は関係ありません。
常勤と非常勤とで、仕事内容が違う部分
・看護サマリーがない
・委員会がない
・看護研究がない
→非常勤だと、これらがないことがほとんどです。
・リーダー業務があまりつかない
・大きな手術はつきにくい
・退勤時間近くの緊急入院はとらなくていい
→状況によりますが、非常勤は対応しなくて良いことが多いです。
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常勤全員が緊急入院をとっていれば、退勤前でも非常勤がとっていました。
大きな手術は、帰室が夜勤帯になりやすいので、オペ出しだけ担当することもありました。
・退勤直前に担当外の急変があっても、定時上がりしやすい
→自分の担当の急変であれば、定時上がりはほぼ不可能ですが…。
担当外の急変であれば、基本的には常勤のみで対応して、非常勤は退勤していました。
状況にはよるので、対応できるマンパワーがなければ、非常勤が残ることもありました。
・非常勤には介助浴がつきやすい
→介助浴日にも、手術や入院があります。
常勤が手術等を担当することが多いので、非常勤が介助浴につくことが多かったです。
常勤と非常勤の仕事内容の違い ~助産師編~
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ちょっとその前に、産婦人科でのスタッフの役割(担当)について話すね!
産婦人科では、業務別に担当が分けられていることが多いです。
例えば、病棟全体にスタッフが5人いたとします。
リーダー1人、分娩係1人、妊婦係1人。
褥婦&ベビー係1~2人、あるいは褥婦係1人+ベビー係1人、となります。
お産が多ければ、リーダーが分娩係をすることもあります。
産後の方が少なければ、褥婦&ベビー係を1人で全部することもあります。
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基本的には、みんなが全ての係をできる必要があるんだね。
常勤と非常勤とで、仕事内容が同じ部分
・分娩係、妊婦係、褥婦係、ベビー係をすること。
・分娩をとった人がプライマリー。
・プライマリーがサマリーや、必要時地域の保健師さんに電話をする。
・非常勤でもサマリーを書いたり、電話をかける。
非常勤であっても、分娩係を担当します。
お産を取り上げると、記録などでどうしても時間がかかります。
退勤時間直前に生まれそうな場合は、残業覚悟でそのまま取り上げたり…。
どうしても残業が出来ないときには、最後だけリーダーに交代することもあります。
常勤と非常勤とで、仕事内容が違う部分
リーダー業務はあまりつかないこと
リーダーの大事な仕事として、医師の指示受けや、スタッフの業務調整があります。
医師の指示受けであれば、外来終了後にしか指示受けが出来ないことも多いです。
スタッフの業務調整は、勤務終了際に残務の割り振りをして、片付けます。
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つまり、リーダーは早く帰れないということ。
少なくとも日勤の定時時刻までは、病棟に必ずいれる人がすべきです。
非常勤であっても、日勤の定時まで勤務する人であれば、リーダー係になることがあります。
ただ、リーダーはどうしても残業が多くなりがちです。
リーダー業務が出来る常勤がいれば、その常勤がリーダー係をすることになります。
「非常勤は責任が少なくて楽」は本当か?
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結論から言うと、「半分本当、半分間違い」と思っています。
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なんてあいまいな答え…。
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「非常勤は責任が少なくて楽」…。
そう思う部分もあれば、思わない部分もあるんです。
一つずつ話しますね。
「非常勤は責任が少なくて楽」だと思う部分
・大きな手術はつきにくい
・リーダー業務があまりつかない
・退勤時間近くの緊急入院はとらなくていい
・退勤直前に担当外の急変があっても、定時上がりしやすい
・看護サマリーがない
・委員会がない
・看護研究がない
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「大きな手術、リーダー業務、退勤近くの緊急入院&担当外の急変対応」。
この4つを避けられるのは、かなり大きいです…。
この4つをこなす常勤よりは、非常勤は責任が少なくて楽だと思います。
![うさぎ](https://midwife-koguma.com/wp-content/uploads/透過うさぎ1-e1660908619216.png)
看護サマリー、委員会、看護研究も、結構しんどいよね。
これらを「しなくていい」という非常勤。
たしかに、その分気持ちも業務も、楽になるよね。
「非常勤は責任が少なくて楽」だと思わない部分
・入院受け、採血、点滴がある
・部署によっては、部屋持ち、簡単な手術出しはする
・ナースコール、不穏、認知症などの患者対応は同じ
・電話、面会調整などの家族対応も同じ
・助産師の場合、非常勤でも分娩係をする
・どれも責任がある仕事で、手抜きできることではない
!看護職以外から、求められることは同じです!
医師、コメディカルスタッフ、患者、家族にとっては、常勤か非常勤かは関係ありません。
退勤前に、緊急入院患者の採血を医師から指示されることもあります。
転院のための看護サマリーを、ソーシャルワーカーから依頼されることもあります。
手伝える余裕があれば、もちろんしますが…。
対応出来ないことを言われても、医師やソーシャルワーカーに「出来ない」とは言えません。
それらの指示や依頼などを、正確に常勤に申し送る責任があります。
助産師の場合も、非常勤だからという理由で、分娩係をしないのはどうかと思います。
絶対に残業が出来ないとか、体調の関係で…など、何かしらの理由があればわかります。
ただ「非常勤」という理由で、お産がとれないというのは、違うと思います。
![うさぎ](https://midwife-koguma.com/wp-content/uploads/透過うさぎ2-e1660908747855.png)
そうよね…。非常勤だからって、手抜きは出来ない。
患者さん、ご家族にとっては、常勤非常勤なんて関係ない。
常勤だろうが、非常勤だろうが、「一看護師、一助産師」として見られているんだものね。
![こぐま](https://midwife-koguma.com/wp-content/uploads/透過くま1-e1660908906321.png)
「非常勤だから、しなくて済む仕事」はある。
でも、「非常勤だから、手抜きして良い仕事」はない。
しないといけない仕事に関しては、「一看護師、一助産師」としてちゃんと遂行する。
![うさぎ](https://midwife-koguma.com/wp-content/uploads/透過うさぎ1-e1660908619216.png)
だから「非常勤は責任が少なくて楽」なのは、「半分本当、半分間違い」なのね。
まとめ 働きやすい仕事内容、ちょうど良い責任のある職場で働こう
【常勤と非常勤の仕事内容の違い ~看護師編~】
<同じ部分>
・部屋持ち
・入院受け、採血、点滴、手術出し、検査出し
・患者指導、患者対応、家族対応
<違う部分>
・看護サマリー、委員会、看護研究がない
・リーダー業務、大きな手術はあまりつかない
・退勤時間近くの緊急入院はとらなくていい
・退勤直前に担当外の急変があっても、定時上がりしやすい
・非常勤には介助浴がつきやすい
【常勤と非常勤の仕事内容の違い ~助産師編~】
<同じ部分>
・分娩係、妊婦係、褥婦係、ベビー係をすること
・分娩をとった人がプライマリー
・プライマリーがサマリーや、必要時地域の保健師さんに電話をする
・非常勤でもサマリーを書いたり、電話をかける
<違う部分>
・リーダー業務はあまりつかない
【「非常勤は責任が少なくて楽」は本当か?】
→結論:半分本当、半分間違い
・「非常勤だから、しなくて済む仕事」はある
・「非常勤だから、手抜きして良い仕事」はない
常勤と非常勤の、実際の仕事内容について、イメージはついたでしょうか。
常勤で働くか、非常勤で働くのか、そこを考えているママもいらっしゃると思います。
給料、待遇面だけではなくて、仕事内容も合わせて、検討されてください。
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何度も言いますが、「非常勤は責任が少なくて楽」という訳ではないです。
「非常勤なのに、思っていたより責任が重くてツライ」とならないことを願います…。
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「思っていたより責任が重くてツライ」となったら、どうしよう。
![こぐま](https://midwife-koguma.com/wp-content/uploads/透過くま1-e1660908906321.png)
働く場所を変えることですね!
割に合うように、思い切って常勤になる。
部屋持ち、手術、分娩に関係のない病棟や、外来に異動する。
『自分にとってちょうど良い責任』のある職場へ、転職する。
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看護師も、助産師も、どんな仕事も、「責任が0」の仕事はない。
自分にとって働きやすい仕事内容、ちょうど良い責任のある職場で働けると良いな!
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