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扶養内で働きたい助産師ママ、看護師ママへ。「扶養内」のメリット、デメリット、注意点を解説。

非常勤で働こうと考えた助産師ママ、看護師ママへ。

「扶養内」の働き方を考えたことは、ありますか?

うさぎ
うさぎ

稼げる金額が決まっているから、働ける時間も上限があるんだよね。

扶養内パートのママさんは、週2~3日出勤されているイメージだな。

実際いくらまでとか知らないから、全然考えたことない…。

こぐま
こぐま

こぐまも、「扶養内」を調べる度にわからなくて、そのままにしてました。

ただ“「扶養内」じゃないと…”と言われるママもいらっしゃいます。

今回は、「扶養内」の働き方について、こぐまも勉強してみました。

 

助産師ママ、看護師ママにとっては、仕事と家庭の両立は永遠のテーマ。

家庭によって、どこまで仕事に重きを置くかは違います。

「働きたいけど、多くは働かない」という『扶養内の働き方』について、お話しします。

 

こぐま
こぐま

「扶養内勤務」という働き方は、誰よりも家庭を最優先にしやすいです。

働くのでもちろん収入はあるし、ブランクもあかない。

保育園や学童も、申し込むことが出来ます。

特に家庭に重きを置きたいママにとっては、一番おすすめできる働き方ですね。

 

 

扶養内勤務とは?一番の壁は「130万円の壁」

参考になるサイトがあったので、抜粋します。

扶養内勤務とは?103万や130万円の壁ってなに?扶養内で働くメリット・デメリットは?今さら聞けない「扶養内」についてわかりやすく解説!

100万円の壁
年収100万円を超えると、妻自身が住民税を収める必要があります。
この時点では、所得税・社会保険料の負担はなく、夫は配偶者控除を受けることができます。

103万円の壁
年収103万円を超えると、妻自身が所得税を納める必要があります。

106万円の壁
勤務先が従業員501人以上の場合、年収106万円を超えると、自身で社会保険料を納める必要が出てきます。

130万円の壁
年収130万円を超えると、自身で社会保険料を納める必要があります。
*年収の壁の一番のポイントはここ。
130万円を少し超えるだけの稼ぎ方をしてしまうと、たくさん働いたのに結果的には収入が減る、といういわゆる「働き損」になってしまうかも。

150万円の壁
年収150万円を超えると、配偶者は配偶者控除を受けられなくなります。

201万円の壁
年収201万円を超えると、配偶者は配偶者特別控除を受けられなくなります。

 

よく聞く「扶養内勤務」というのは、「130万円の壁」を想定したものがほとんどです。

年収130万円、月額換算すると108,334円。

この金額を常に超えてしまう、ということがないようにします。

うさぎ
うさぎ

月額の支給額で「108,334円」ね。

時給1500円であれば、月に72時間まで。

時給1300円であれば、月に83時間まで。

こぐま
こぐま

実際に扶養内で働いているママの、シフトを紹介しますね。

 

扶養内で働く3人のシフト実例

こぐま
こぐま

1人目はUさん。

学童や保育園を利用するために、必要最低限の勤務をされています。

学童を利用するための労働条件は、自治体によって違います。

Uさん
・月曜、火曜、木曜のみ出勤。
・午前中のみの3時間半勤務。
・週10.5時間、月42時間程。
・時給1300円、月額54,600円程。

 

こぐま
こぐま

2人目はTさん。

学童や保育園を利用したい。

「最低限」ではなく、扶養内でなるべく働きたいというママです。

Tさん
・月曜、火曜、金曜のみ出勤。
・午前~夕方前までの6時間勤務。
・週18時間、月72時間程。
・時給1500円、月額108,000円程。
*外来オペがなかったり、患者数が少なければ、早めに帰る。

 

こぐま
こぐま

3人目はSさん。

週末は中学生の部活に忙しい。

仕事はほどほどに…と考えた結果、扶養内という働き方になったママ。

Sさん
・月曜、火曜、木曜、金曜のみ出勤。
・午前~夕方までの5時間半勤務。
・週約19時間、月76時間程。
・時給1300円、月額98,800円。
*手術日に帝王切開がなければ、早めに帰る。

 

うさぎ
うさぎ

扶養内ギリギリまで働いてもいいし、少ない勤務にも出来る。

割と自由に働けるんだね。

こぐま
こぐま

家庭の都合に合わせて、希望するシフトを交渉しやすいのが強みです。

扶養内のメリットについて、話しますね。

 

扶養内で働くメリット

扶養内で働く助産師、看護師は、子持ちであることがほとんどです。

子どもに関するお金の中で大きい、「保育料」がかかるかどうかで、分けてみました。

 

小さい子どもがいて保育料がかかるママにとっての、扶養内で働くメリット

保育園に入れられるというメリット

働いていなければ、保育園に入ることが出来ません。

保育園激戦区であれば、扶養内よりも正社員のママが優遇されます。

ただ、地域によっては、労働時間の少ない「扶養内ママ」であっても入園できます。

また、入園時は正社員だったけど、途中で扶養内勤務とした場合も、「働いている」事実はあるので、そのまま在園し続けることが出来ます。

 

保育園に入ることで、子どもが規則正しい生活を送ることができ、友達が出来る

Tさん談ですが、子どもが2,3歳になってきて、自宅保育に限界を感じたそうです。

子どもを毎日外遊びさせる、同じ年齢の子と遊ばせる、規則正しい生活をする…。

持病もあり、「子どものため」に全力を注げなかったTさん。

子どものためには保育園に入れた方が良いと考え、復職されました。

こぐま
こぐま

結果、子どもには新しい園生活の刺激があり、Tさんにも自由時間が出来て、過ごしやすくなったそうです。

 

少しでもブランクなく、働き続けられるというメリット

助産師ママ、看護師ママであれば、産休育休や退職で、一度は現場から離れていると思います。

現場から離れた時間が長くなればなるほど、復職するのにハードルを感じますよね。

うさぎ
うさぎ

子どもが大きくなったら正社員として働きたいと思っていても、それはずっと先のこと…。

そしていざ復職するときは、ブランクが長いとハードルが高く感じると思います。

子どもが小さいうちは働かないのではなく、家庭を優先に扶養内で働くのがおすすめです。

 

保育料でほとんど消えるが、少しは収入になるということ

保育料は、やはり高いです。

3歳以上保育料無償化にはなりましたが、0~2歳児はしっかり保育料がかかります。

こぐまが0歳児2歳児を預けていたときは、保育料7万以上だったと思います。

扶養内で月額108,334円の稼ぎであれば、手取りは10万弱。

保育料を払えば、ほんの数万円しか残りません。

こぐま
こぐま

この数万円をどう考えるかは、人それぞれです。

保育園を利用できるメリットを考えて、「数万円でも残ればいい」とするか。

「数万円なら、働く意味がない」と考えるか…。

 

どちらの考えもよくわかるのですが…。

こぐまとしては「数万円でも残ればいい」と考えます。

 

働きやすい職場で、好きな仕事をして、家庭と両立しやすいシフトで働く。

自分はブランクにならないし、子どもも園生活で新しい刺激を受けてくる。

ずっと家で子どもを見るより、働いている方が自分の自由時間がある。

それでいて、少額でもお金はちゃんと手元に残る。

こぐま
こぐま

保育料は世帯収入によって決まります。

こぐまの保育料7万以上というのは、正社員時代の話。

扶養内であれば、保育料も多少は安くなるとは思います。

 

土日祝日など、しっかり休日がとれる

扶養内勤務ママは、保育園が開いていない日曜祝日や、土曜日も休んでいる方がほとんどです。

扶養内で働くママのほとんどが、平日のみ勤務をされています。

 

保育園児がいないママにとっての、扶養内で働くメリット

こぐま
こぐま

小学生以上の子どもがいるママのことです。

保育料はかからないから、保育園ママよりはお金が残る

学校に通わせるにもお金はかかりますが、保育料ほどはかかりません。

こぐまの子どもの場合は、教材費を除けば、毎月かかるお金は給食費のみです。

子ども1人が小学校に通っていますが、毎月のお金は1万円もかかりません。

 

土日祝日など、しっかり休日がとれる

小学生であれば、週末に家族で出かけたり。

中学生であれば、週末は部活動の試合があったりします。

土日や祝日にしっかり休みがとれることで、家族を優先させることが出来ます。

うさぎ
うさぎ

家族との時間を特に大事にできるのが、扶養内の強みだね!

こぐま
こぐま

子どもが親と遊んでくれるのも、小学生のうちだもんね!

 

扶養内で働くデメリット

収入は少なくなる

扶養内で働くということは、年収の制限があります。

正社員や、扶養内ではない非常勤と比べると、収入は少なくなります。

年収によっては住民税、所得税が課税されます。

月収から住民税、所得税、保育料を支払うと、手残りがさらに少なくなります。

 

認可保育園に入園しづらい

保育園激戦区では、扶養内勤務の場合、認可保育園に入園しにくいことがあります。

これは、入園申し込みの時点で、月の労働時間が長い人が優先されるからです。

扶養内勤務だと、どうしても労働時間が短くなるので、入園の優先順位が下がってしまいます。

こぐま
こぐま

こぐまの住んでいる地域は激戦区なので、扶養内勤務だと入園はかなり厳しいです。

上で紹介したTさんは、「働いている事実」があれば入園出来たそうです。

 

認可外保育園だと保育料に割高感があることも

認可保育園は、世帯収入によって保育料が決まります。

認可外保育園は、世帯収入関係なく保育料が一律です。

扶養内勤務をすることで、世帯収入が下がる世帯であれば、保育料に割高感があるかもしれません。

 

シフト日数が少ないため、就職してすぐは仕事を覚えづらい

新しい職場で働くときは、仕事も新しく覚えなければいけません。

扶養内勤務では収入を抑えるために、勤務日数が少なくなる傾向があります。

まばらな働き方の場合、仕事を覚えにくくなります。

 

回転の速い病棟だと患者の把握が難しい

入院日数の短い急性期病棟や産科病棟の場合、2,3日出勤がないだけで、病棟が様変わりします。

新しい患者さんがいたり、入院患者さんの状態変化などがあります。

久しぶりの出勤のときは、情報収集に時間がかかることも。

うさぎ
うさぎ

いわゆる、看護師が言う「浦島太郎」ってやつだね!

 

ある程度処置が出来ることが求められる

扶養内勤務で、勤務日数や労働時間が短い場合、部屋持ちにならないことがあります。

その場合、部屋持ちのサポートや、保清担当になることが多いです。

 

部屋持ちのサポートであれば、緊急の点滴、採血はもちろん、CV挿入、ドレーン挿入などの処置に付くことがあります。

保清担当になると、創部の洗浄、ドレーン挿入部の消毒、パウチ交換、褥瘡処置などが出来る必要があります。

 

もちろん初めは出来ないことが多いですが、後々求められてくるので、勉強が必要です。

 

 

扶養内で働くときの注意点

こぐま
こぐま

ずばり、収入がオーバーしないか自己管理することです。

シフト作成者は、その年収を意識はするものの、最終的に金額を計算し調整してはくれません。

毎月の月額を自分で確認し、年収の壁を超えないペースかを確認します。

オーバーペースであればシフトを減らしてもらうよう、交渉しなければいけません。

こぐま
こぐま

扶養内勤務であることは把握してくれるけど、最終的には自己管理が必要です。

 

扶養内で働きたいと思ったら…

今から就職を考えている人は、扶養内歓迎の職場を探すのがおすすめです。

「扶養内歓迎」「短時間歓迎」「週2,3日~OK」などがキーワードになります。

扶養内勤務への理解があり、シフトの融通が効きやすく、サービス残業などがほぼ無いです。

 

 

こぐま
こぐま

こぐまは3回の転職経験があります。

転職サイト、ハローワーク、看護協会を利用してきました。

地域の看護協会では、正社員の求人や社会保険ありの非常勤の求人が多かったです。

扶養内勤務可の職場を探すなら、転職サイトかハローワークをおすすめします。

↓こぐまおすすめの求人の探し方は、こちら↓

助産師ママ、看護師ママの求人の探し方6選!併用例とそのポイントまで解説!

 

こぐま
こぐま

すでに働いている方は、まず今の職場で扶養内になれるか検討しましょう。

収入を制限するために、勤務日数を減らすのか、労働時間を減らすのか。

労働時間を減らした場合、例えば処置係がメインとなった場合、処置が出来るのか。

勤務日数を減らし、一日労働した場合、残業なく定時上がりし続けられるか。

具体的に考えてみましょう。

 

同じ職場で扶養内で働いている方がいれば、その方の働き方はとても参考になると思います。

今の職場で扶養内で働くのが難しそうであれば、転職を検討しましょう。

その場合も、転職サイトやハローワークを利用して、扶養内歓迎の職場を探すのがおすすめです。

 

 

まとめ 家庭との両立に悩む助産師ママは、まずは「扶養内勤務」を考えよう

【扶養内勤務とは?】
・100万の壁:住民税を納める必要がある
・103万の壁:所得税を納める必要がある
・106万の壁:勤務先が従業員501人以上の場合、社会保険料を払う必要がある
・130万の壁:社会保険料を払う必要がある。月額108,334円。
・150万の壁:配偶者が配偶者控除を受けられない
・201万の壁:配偶者が配偶者特別控除を受けられない

【扶養内で働くメリット】
<保育料がかかるママにとってのメリット>
・保育園に入れられる
・保育園に入ることで、子どもが規則正しい生活を送ることができ、友達ができる
・少しでもブランクがなく、働き続けられる
・保育料でほとんど消えるが、少しは収入になる
・土日祝日など、しっかり休日がとれる

<保育料がかからないママにとってのメリット>
・保育料がかからない分、お金が残る
・土日祝日など、しっかり休日がとれる

【扶養内で働くデメリット】
・収入は少なくなる
・認可保育園に入園しづらい
・認可外保育園だと保育料に割高感があるかも
・シフト日数が少ないため、仕事を覚えづらい
・回転の速い病棟だと、患者の把握が難しい
・ある程度処置が出来ることが求められる

【扶養内で働くときの注意点】
・収入がオーバーしないか、最終的には自己管理が必要

【扶養内で働きたいと思ったら】
・今の職場で扶養内で働けるのかを考える
・新しい職場を探すなら、転職サイト、ハローワークがおすすめ

ママである以上、誰しもが家庭を大事にしたいと思います。

ただ、ご主人のサポート状況、子どもの状況などで、どのくらい仕事に時間、力を割けるかはそれぞれ。

 

「扶養内勤務」は、一番家庭に重きを置いた働き方です。

家庭との両立が不安だけど、出来れば働きたいというママは、まずは「扶養内」で働くのはどうでしょうか?

 

「扶養内」で働くママは、特に家庭に重きを置いており、制度上残業はあまり出来ません。

それは一緒に働く助産師・看護師、雇用主も、理解しているはずです。

とはいえ、それを主張していかなければならないのは、自分自身というのは忘れずに。

 

「助産師の扶養内パート」というのは、正直求人数が少ないと思います。

時間外になりやすい分娩係には、つけない可能性もあります。

そこは割り切って、外来業務をしたり、病棟では分娩係ではない係を担当するなどしましょう。

 

こぐま
こぐま

こぐまの主観ですが、扶養内パートの方は、常勤並に質の高い働きをされています。

長く働かれていたり、携わる業務が決まっていたりして、洗練されています。

うさぎ
うさぎ

そしてママオーラが強いのか、気持ちに余裕があるのか…。

声をかけやすい方が多くて、とても心強い存在なんだよね。

こぐま
こぐま

こぐまも、扶養内パートの方には、いつも助けられています。

家庭との両立に悩んでいる助産師ママさん、潜在助産師さんにこそ!

「扶養内」という働き方を、ぜひ一度考えてほしいです。

 

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