助産師の仕事も大事。家庭も大事。
どちらも大事だから、「両立」について悩むのは当たり前。
今回は、「助産師の仕事と子育ての両立」のために、家庭で出来ることを話します。
時短家電、家事代行…など、家事を減らすために出来ることは多いです。
気分転換はもちろん、家事育児に“完璧を求めないこと”も大事になります。
こぐまの助産師歴は8年。
うち3~4年は「助産師×子育て」をしており、現在進行形です。
「助産師の仕事と子育ての両立」のために、家庭の中で工夫していることを紹介します!
仕事面での考えを知りたい方は、前記事を参照してくださいね。
→助産師と子育てを両立するために、「仕事面」で大事なポイントを解説!
【復習】「助産師の仕事と子育ての両立」が難しいと思われる理由
助産師の仕事は忙しいと言われる理由は、いくつかあります。
こちらは前回記事から一部抜粋したものです。
急な入院、お産のため残業になりがち
陣痛や破水は予測不可能で、入院も急になります。
入院になったらママから離れられず、そのままお産となる。
一通りお産の片づけをして、さっきまでしていた仕事に戻る。
結果、記録が先延ばしになり、残業になることも多々あります。日々の業務がそもそも忙しい
妊婦さんは治療が必要で入院されているので、点滴管理等も必要。
産後のママは、育児サポートも含め、毎日何かしらの指導があります。
帝王切開ママであれば、モニター管理、術後離床、トイレ介助も必要です。
新生児は全身状態の観察と、哺乳・排泄・保清の管理が必要です。常勤には夜勤がつきもの、パートにも求められるところも
お産や入院、産後ママへの育児サポート、新生児管理。
これらは夜間でも関係なくあります。
お産のある職場には夜勤が必ずありますし、常勤には夜勤勤務が必須です。
パートに夜勤を打診することもあります。日曜祝日も、関係なくお産、入院や指導がある
お産や入院、産後ママへの育児サポート、新生児管理は、日曜祝日ももちろんあります。
そのため、日曜祝日であっても病棟スタッフの人数は一定数必要です。
お産がある職場では、「日曜祝日だから休みやすい」とは言えません。
月に1回は出勤をお願いされることもあります。
子育てと両立するための、家庭内でのポイントを解説~ハード面~
「助産師と子育ての両立」をするためには、家庭内でも様々な工夫が必要です。
例えば、こぐまは時短家電や家事代行を利用しています。
疲れたときは、意識してリフレッシュ時間をとるようにしています。
まずは、家庭内のハード面での工夫を紹介します!
食洗器(食器洗い乾燥機)
子どもがいれば、食事もある程度ちゃんと作らないといけなくて、皿も使います。
朝寝坊してパンで済ませることもありますが…、それでもコップは使います。
毎朝、毎晩、食器は洗わないといけません。
こぐまが食洗器を使い始めて、感動したのは3点!
1点目は、子どもに呼ばれても、食器洗いの作業が中断しない点です。
洗っている途中でも、おかわりや、トイトレ、兄弟喧嘩など…いろんなことが起こります。
いちいち手を止めていたら、食器洗いが一向に進みません。
食洗器があれば、何かをしている合間に食器をセットするだけなので、気が楽です。
2点目は、こびりついた汚れが落ちることです。
時間が経ったカレー皿や、タレ付き唐揚げの食べた後など、手洗いだと面倒な汚れもありますよね。
それも、食洗器できれいに落ちます。
心配なら「念入りコース」を選択すれば、手洗いよりもピカピカです。
3点目は、手荒れしないことです。
職場でも手洗いをします。家事も、水作業がつきものです。
冬は、冷たい水が特にストレスです。
食洗器を使うことで、こういったストレスからも解放されました。
以前よりも、食器洗いが気楽な家事になりました。
ドラム式洗濯乾燥機
ここからは、こぐまが今後使ってみたい時短家電です。
こぐま家は5人家族です。
浴室乾燥機を使っていて、いつも浴室いっぱいに洗濯物があります。
干すのも取り込むのも大変。
梅雨や冬、トイトレの失敗、汗かいて着替えた洋服たちなど…。
季節や量によっては、ちゃんと乾燥せず生乾きのにおいがすることもあります。
もちろん外に干せれば、においは気にならないのですが…。
隣家に草が生い茂っていて、何かしらのアレルゲンや虫がついています。
通常時も無理ですが、花粉症シーズンは完全に無理です。
洗濯機を買い替えるタイミングで、ドラム式洗濯乾燥機を買う話が出ました。
ただ、その時は0歳の子どもがいたので、事故が怖くて購入は見送りになりました。
次買い替えるときには、ドラム式洗濯乾燥機を再検討するつもりです!
ルンバ
子どもが3人過ごすリビングは、すぐに床がゴミだらけになります。
落ちたうどん、ちぎれたパン、何かの工作の端切れ、消しゴムのカス…。
誰かがリビングの床をキレイにしてくれたら…と、毎日毎日思っています。
ルンバを購入していない理由は、いくつかあります。
落ちたツルツルのうどんや、ちょっと潰れたご飯粒、明らかに大きなパンくず…。
こういったゴミは、ちゃんと回収できるのかな?と思うのです。
小さなテーブルや、小さな椅子もあります。
ルンバがその隙間を抜けて、死角なく掃除できるかもわかりません。
ルンバの性能を疑問視しているわけではありません。
こぐま家のリビングが狭くてごちゃごちゃしていて、大きかったりベタベタするゴミがよく落ちているのが問題なんですね…。
狭い家具の隙間をぬって、どんなゴミでも回収できちゃうルンバがあれば、是非ほしいです。
小さなテーブルが大きくなって、食べ物を落とさなくなったら、購入したいです!
子育てと両立するための、家庭内でのポイントを解説~ソフト面~
育児のサポート
ご主人と家事育児の分担を決める
自分にもご主人にも、得意な家事育児があると思います。
大まかにでも、ご主人と家事育児の分担を決めた方が、気が楽です。
たくさんの家事が残っていると、「まだ終わらない…」と思っちゃいます。
自分の分担分だけでも終わっていると、「終わった!」と思えます。
とても疲れていたり、体調が優れなくて、自分の分担分が出来ないときもあります。
そういった時でも、分担を大まかにでも決めておけば、調整すれば済むだけです。
「家事育児分担の調整」とは…??
疲れていれば、その人が子どもの寝かしつけを全部する。横にはなれます。
体調が優れなければ、その日は相手に丸投げして、元気になったら恩返ししましょう。
夫以外の、子育てのサポーターを作る
ファミリーサポート、ベビーシッターを利用される方もいらっしゃいます。
どちらも、事前に説明会の参加や登録が必要です。
「利用するかも…」と思うなら、話だけでも聞いておくと安心です。
こぐまは近所の実家に頼ることが多いです。
保育園から子どもの発熱でお迎えの連絡があった時は、とりあえず実家の両親に迎えに行ってもらっています。
意外と、子どもたちが助けてくれることもあります。
末っ子にパジャマを着せてくれたり、出したおもちゃを片付けてくれたり…。
誰かが兄弟喧嘩を仲裁してくれることもあります。
布団の中でママの背中をトントンしてくれた時は、ウルっとしました!
学童を利用する
こぐまは、働くのであれば学童も利用して働いた方が良いと思っています。
その方が求人も多く見つかりますし、仕事が早く終わっても少し家事をする時間が出来るからです。
10分でも20分でも、家事に没頭できる時間があると、家庭はスムーズにいきやすいです。
家事をしなくても、少しでも自分のために時間を使えると、ワーママとしてのストレスはぐっと減ります。
家事のサポート
家事代行、家政婦
こぐまは、家事が苦手です!
育児休暇中に、産後ホームヘルパーさんに家事をお願いしたのが、家事代行の始まりでした。
産後ホームヘルパーさんは、市の補助もあり、格安で利用が出来ました。
利用できる期間が終わってからは、自力で家事代行、家事サービスを探しました。
今こぐまがお願いしているのは、「家政婦さん」です!
「家政婦」というと、お金持ちの家庭が雇うイメージですが、時給でいうとお得です。
こぐまが利用している家政婦派遣所では、月に1回、2時間の利用で約3,600円になります。
こぐまが一番苦手とする、水回りの掃除をしてもらっています。
お風呂掃除、トイレ掃除、洗面台に、台所のシンクです。
自分では月に1,2回、本当に軽く掃除する程度。
あとは、月に1回家政婦さんにしっかりと掃除してもらっています。
自分は簡単な掃除で良いという、安心感。
家政婦さんが来る前は、汚れていても「明日掃除してくれる」という満足感。
その分あいた時間で、子どもと遊んだり、自分の勉強時間にも出来ます。
約3,600円というと、助産師、看護師にとっては2~3時間働いた賃金です。
こぐまとしては、仕事と家庭を両立するために、必要なお金だと思っています。
キッズラインなどの家事代行サイト
家事代行サービスや、家政婦さんにお願いしようとすると、契約が必要になります。
敷居が高く感じる方も、いらっしゃるかもしれません。
そういう方には、家事代行サイトをおすすめします。
こぐまが登録しているのは、キッズラインというマッチングサービスです。
他に有名なものでは、CaSy(カジー)、KIDSNAシッター、ベアーズがあります。
時間やサービス内容をスマホで簡単にチェックでき、そのまま予約も出来ます。
住んでいる地域によっては、「すぐに、手厚い」サポートを受けられるとは限りません。
住んでいる地域に対応できるサポーターさんが、どのくらい登録されているか、どんなサポートをされているかによります。
まずは、自分の地域ではどんなサポートを受けられるか、確認しましょう。
食材宅配、ウーバーイーツ
子どもが小さく、買い出しに行くのも大変なときは、食材宅配に助けられました。
仕事から帰ってくると、その日のメニュー分の食材が専用BOXに入っています。
それを取り出して、焼いたり煮るだけで夕飯が出来上がります。
献立が被らないように作られているし、食材の無駄や生ごみも減り、快適でした。
旦那の食事の好き嫌いが多くて、そのうち頼むのを止めました。
でも、買い出しが大変な時期では、食材宅配には本当に助けられました。
どこかに買いに行きたくない、作りたくもないときは、ウーバーイーツ、出前館などで注文するのもありです。
外食しないと食べれなかったものでも、家で気軽に食べれます。
宅配してくれるという特別感があり、子どもと一緒に楽しんでいました。
注文してすぐに届くかどうかは、お店や配達員さんの都合に大きく左右されます。
なるべく時間ロスをなくしたければ、帰宅途中に注文しても良いですね。
番外編:料理に力を入れない
こぐまが苦手な家事の一つが、料理です。
料理に力を入れず、ある程度の料理をするために、こぐまがしていることを紹介します。
野菜は、あればカット野菜を利用する。
味付け肉や、魚を買って焼く。
パックになっているおでんを常備しておく。
カレーや鍋を作り、翌日もそれを食べる。
疲れているときは、惣菜を買う。
餃子やチャーハンなど、冷凍食品を常備しておく。
カップ麺は切らさない。
料理は毎日毎日あることなので、気負わずいきましょう。
「助産師と子育ての両立」のための“気持ち”の持ち方
1人のママとして考えること
育児に完璧を求めない
これはワーママ以外にも伝えたいことですが、「育児に完璧を求めない」ことは大事です。
初めての育児の時は、あれもこれもやろう!と思っていました。
でも子どもの気分や体調や、なんともいえない少しのトラブルで、思っていた通りの育児が出来ないことは多々あります。
自分も人間、相手(子ども)も人間。
育児は完璧に出来ないし、出来ても誰かが評価してくれることではありません。
自分にとって、子どもにとって、心地よい育児が出来れば良いと思っています。
育児の手抜きってこと?心地よい育児ってどんなこと?
例えば、離乳食はレトルトを多用していました。
寝かしつけの時も、寝る前に絵本を読むのは月に1回くらいです。
静かにしてほしい場面や、親が何かに集中してほしいときは、Youtubeを見せることも多々あります。
「手抜き料理」「手抜き家事」…素敵な言葉ですよね!
「手抜き育児」も、愛情があれば全く問題ないです。
家事に完璧を求めない
よほど家事が好きでなければ、全ての家事を完璧にすることは無理だと思います。
家事の優先順位を決めて、「これだけは終わらせる」「ここまではする」と決めましょう。
100点は目指さずに、60点ならOK、80点ならすごい!と、自分を褒めましょう。
100点!と言えるくらい頑張ったのなら、次の日は50点でも良いと思います。
こぐまも家庭と仕事の両立が出来ずに、かなり悩んでた時期もありました。
ネットサーフィンをして見つけた言葉で、救われた言葉があります。
“「家事が完璧だけど、ママに余裕がない家庭」より「手抜きでも、ママが笑顔な家庭」の方が、子どもは嬉しい。”
この言葉は、今でもこぐまの支えになっています。
家事に忙殺されていると感じたら、あえて家事は手抜きをして自分を休ませるようになりました。
1人の女性として考えること
働いていると、助産師として、ママとして、やるべきことや責任が増えていきます。
それでも、自分自身を大事にして、プライベートで満たされることも大事だと思います。
自分のために時間を割くのは、とても難しいことです。
こぐまがしていることを、いくつか紹介します。
休日のランチは、マクドナルドやミスタードーナツに行く。
時間があれば、スターバックスに行く。
好きな色のペディキュアを塗る。
時間を決めて、好きなマンガや動画を見る。ネットサーフィンをする。
寝かしつけの後、晩酌をする。
時間を決めておけば、だらだらと過ごさないから、その後の家事にも影響が出にくいね!
自分自身が満たされれば、仕事や家族への姿勢も前向きになります。
「ある程度」の家事育児が出来ていれば、自分への時間を使うことに、罪悪感はいらないです。
まとめ 助産師という仕事を、ママとして無理なく働こう
【「助産師の仕事と子育ての両立」が難しいと思われる理由】
・急な入院、お産のため残業になりがち
・日々の業務がそもそも忙しい
・常勤には夜勤がつきもの、パートにも求められるところも
・日曜祝日も、関係なくお産、入院や指導がある
【子育てと両立するために、家庭内で出来るポイントを解説 ~ハード面~】
・食洗器(食器洗い乾燥機)
・ドラム式洗濯乾燥機
・ルンバ
【子育てと両立するために、家庭内で出来るポイントを解説 ~ソフト面~】
・ご主人と家事育児の分担を決める
・夫以外の、子育てのサポーターを作る
・学童を利用する
・家事代行、家政婦
・キッズラインなどの家事代行サイト
・食材宅配、ウーバーイーツ
【「助産師と子育ての両立」のための“気持ち”の持ち方】
・育児に完璧を求めない
・家事に完璧を求めない
・自分自身も大事にする
助産師の仕事も大事。家庭も大事。
どちらも大事だから、「両立」について悩むのは当たり前なんだ!
妥協したくないのもわかりますが、完璧を求めればキリがありません。
「とにかく仕事に熱中して、とにかくお金を稼ぐ」―
そういう働き方もありますが、このサイトを見てくれている方は、そんな働き方は望んでいないはずです。
こぐまがずっと提案しているのは、「助産師という仕事を、ママとして無理なく働こう」ということ。
どんなに仕事が楽しく、やりがいに満ちて働いていても、ママとしてわだかまりがあれば、きっと長続きしません。
「もっと遊んであげれば良かった…」と、あとで後悔するかもしれません…。
今は「両立できる働き方を目指す」のか。それとも「とにかく助産師に身を捧げたい」のか。
「両立」を重視するママは、もう一度この記事を見直して、取り入れられることはないか考えてみましょう!
両立するために「仕事面」で大事なポイントを復習したい方は、こちらへ↓
助産師と子育てを両立するために、「仕事面」で大事なポイントを解説!
「助産師の仕事と子育ての両立」、堂々と追及していきましょう!