子持ちで働くには、日勤しかないと思っていませんか?
助産師、看護師の日勤連勤って、本当に過酷…。
仕事前後もずっと時間に追われていて、いつも忙しい…。
でも、子どもがいるから、日勤が当たり前じゃないのかな?
夜勤や時差出勤が出来れば、時間もお金もゆとりが出来るかもしれません。
まずは「自分は本当に日勤しか出来ないのか?」考えてみませんか?
こぐまは、子どもが1人のときは、月4回の夜勤を1年以上していました。
子どもが2人のときは、日勤のみにしていました。
子どもが3人になってからは、日勤+オンコールをしています。
「やっぱり自分には日勤しかない」と思うなら、生活を工夫するしかない。
「日勤以外もできそう」と思うなら、生活がかなり変わりそう。
子持ちの助産師には日勤がおすすめされる理由とは?
昼間子どもを預ける場所がある
昼間であれば、保育園、幼稚園、小学校(学童)に子どもを行かせることが出来ます。
なので、この時間帯に働きたいママがほとんどです。
子どもの生活リズムを崩すことなく、遊びや勉強を妨げることがありません。
夜は子どものそばにいれる
昼間外で頑張ってきた子どもにとって、夜家にいる時間は憩いの時間。
その時間をママとゆっくり過ごせることで、子どもはよりくつろぐことが出来ます。
寝付くとき、夜中目が覚めたときに、ママが隣にいる安心感もあります。
寝ぼけて、「ママ~」って言ってくるよね。
体調不良などでの急な休みも取りやすい
日勤は、夜勤よりもスタッフ数が多いです。
自分や子どもが体調を崩して休むときは、日勤の方が圧倒的に休みやすいです。
夜勤は1~2人の最少人数でシフトが組んであるので、1人休むと仕事になりません。
夜勤を休むためには、代わりに誰かが出勤しないといけなくなります。
ただ、もともとシフトに余裕がないことが多く、「誰か」を見つけるのが非常に難しいです。
もし見つかったとしても、その人の都合がつかない場合もあります。
こういう事態にならないために、こぐまは今は夜勤をしていません。
「夜勤を急に休まないといけない環境」&「夜勤のシフト変更が非常に困難」のうちは、
夜勤はしない方がいいと思っています。
子持ちの助産師が夜勤・時差出勤をするメリット
日中の自由な時間がある
日中の自由な時間は、とてつもなく貴重です。
助産師、看護師に限らず、ワーママはたくさんの用事を抱えています。
子ども関連の用事としては、予防接種、小児科などの通院、授業参観など。
親自身の用事としては、通院、銀行、役所、大事な買い物など。
同じ月に用事が重なると、全部に希望休を出せない場合もあります。
さらに、休めば休むほど常勤は有給が減り、パートなら給料が減るという事態に。
夜勤・時差出勤が出来れば、日中自由な時間が出来ます。
夜勤明けで授業参観に行ったり、早出勤務後に小児科に行くことも出来ます。
用事のために休みをとる必要がなくなるので、有給や給料が減りません。
休日に用事を入れ込む必要もなくなるので、休日子どもとゆっくり過ごす時間が増えます。
出勤前後の慌ただしさが少ない
日勤をしていると、出勤前は大忙しです。
家族の朝食作りと片付けをして、保育園へ送ったり、小学校へ送り出したり。
子どもに「早くして」と言ったことがないママは、いないのではないでしょうか。
日勤後も、大忙しです。
お腹をすかせた子どもの相手をしながら、夕飯の準備をし始め、寝かしつけまで待ったなし。
「私の自由な時間は…?」とあなたも嘆いたことがあるはず。
夜勤・時差出勤が出来れば、時間に追われることがぐっと減ります。
保育園へ送ったあと、ゆっくり食器を片付けて遅出出勤をする。
夜勤明けは帰宅して寝たあとに、夕食の準備をしてから保育園にお迎えへ行く。
子どもを急かすことが少なくなれば、ママのストレスも減りますね。
夜勤手当がある
助産師、看護師の給料が高いと言われるのは、夜勤手当があるからです。
逆に言えば、夜勤をしない助産師、看護師の給料は高くありません。
割に合わないと感じることも多いです。
夜勤手当は1回数千円~1万円程つくので、
夜勤を月2,3回でもすれば月数万円給料が上がります。
お産にあたることが増える
分娩は昼間よりも夜間が多いです。
また、単純に日勤よりも夜勤の方が、勤務時間が長いことが多いです。
そのため、夜勤をすれば必然的にお産にあたることが多くなります。
お産が好きな助産師、看護師にとっては、これは嬉しいですね。
分娩手当があれば、ここでも給料が上がります。
夜勤・時差出勤するにあたり、誰かと『調整しないといけないこと』
夜勤・時差出勤のメリットはわかったけど…
夜勤・時差出勤するためには、何をどうしたらいいの?
調整しないといけないことは、やっぱり「子どものこと」。
ここを分担できるかで、夜勤・時差出勤が出来るかが決まります!
保育園、小学校、学童への送迎
ざっくりいうと、子どもは朝家を出て、夕方に帰宅します。
早出出勤、夜勤明けの場合、子どもが家を出る時間には勤務中。
遅出出勤の場合、子どもが帰る時間は、まだ勤務中です。
夜勤入りに関しては、夜勤開始時間によって変わります。
16時間夜勤の場合は、16~17時には病院にいることが多いです。
それに間に合うように夕飯やお風呂にいれることは難しいので、
子どものお迎えは家族に任せるママが多いです。
12時間夜勤の場合は、19~20時に病院にいることが多いです。
夕方お迎えに行ったとしても、夕飯やお風呂を済ませる時間もありますし、
パパの帰宅を待ってから出勤するママもいます。
つまり…どういうこと?
自分が仕事で子どもを送れないとき、誰かが送ってくれること。
自分が仕事で子どもを迎えに行けないとき、誰かが迎えに行ってくれること。
“このサポートを得られるかどうか”が全てです。
小学生って、送迎する必要ないよね?
たしかに登下校の保護者の付き添いは不要です。
でも、朝起きて、自分でご飯を食べて、遅刻せずに登校することが、1人でできるでしょうか。
帰ってきて、自分で夕飯をあたためて、1人で食べるのでしょうか。
小学生は、登下校の付き添いが不要というだけ。
学年や、家庭の都合にもよりますが…
登下校の時間には、家に誰かいた方が安心です。
学童利用の際も、学校によっては、時間が遅ければ保護者の迎えが必要になります。
保育園、小学校の準備
「子どものこと」に関して、次に必要になってくるのが、保育園、小学校の準備です。
保育園であれば衣類やオムツ、コップなどの補充。
小学校であれば、宿題、教科書の確認。
どちらも、先生からの便りに目を通す必要があります。
こぐま家は、基本的にこぐまがしています。
どうしても出来ないときは、パパが(テキトーに)しています。
この準備を一任出来るかどうか、も大事な調整ポイントです。
先輩ママは、明日の保育園、小学校の準備を予想して、
あらかじめオムツや教科書など準備してから夜勤に来てたな!
便りは次の日にまとめて読むんだって。
パパには「宿題の確認」だけお願いしてた。
子どもにあれこれ世話を焼きすぎるのは考えものですが、
「自分が夜勤をすることで、子どもの日中の生活に支障が出る」のは辛いですよね。
次の日の準備を誰かに任せられるかどうかは、結構大事なポイントだと思っています。
食事、お風呂、寝かしつけなどの世話
朝であれば、朝食、着替え。
夜であれば、夕食、お風呂、歯磨きに寝かしつけ。
これらを誰かにしてもらわないといけません。
食べさせるのが苦手なパパ、お風呂入れが出来ない祖父母など、
サポートしてくれる人が「苦手なこと、出来ないこと」もあります。
全部ちゃんと出来るなら素晴らしいですが、何かを妥協しないといけないこともあります。
例えば…食事はレトルト、惣菜、パンにする。
お風呂はシャワーだけか、シャワーも無理なら着替えだけする。
寝かしつけが出来なくて、夜更かししてしまう。
どれも妥協できないなら、どうしたらいいの?
夜勤・時差出勤自体を、妥協するしかありません。
こぐまさん、食卓に惣菜が出ること、多いよね?
ハイ。妥協の毎日です。(…なんで知ってるんですか…)
夜勤・時差出勤するにあたり、『誰と』調整をしていくか
夜勤・時差出勤するにあたって、調整することを書きましたが、
実際それを『誰と』調整していくかも考えましょう。
夫
初めに思い浮かぶ人だと思いますが、
夫(パパ)だからといって何でも頼めるわけではありません。
仕事が朝早い、帰りが夜遅いパパもいるはず。
寝かしつけが苦手、お風呂入れが苦手なパパもいるはずです。
「苦手」は克服してほしいところですが、
家庭内平和のためには、「苦手」をパパに頼まない方が良いこともあると思います。
1番頼りたい人だからこそ、無理のない範囲で、お互い出来ることをしていきたいですね。
実家、義実家
実家、義実家が近くにあり、子どもも含めて仲が良いのであれば、検討の余地ありです。
実家、義実家にも家庭があり、仕事をしていることもあるので、
あくまで「自分たちでは出来ないことを、助けてもらう」という形になります。
そのため、意見を言いにくいこともあります。
義実家ではきっと、夜遅くまで遊んでしまいそう。
こぐま家は、よく子どもが泊まりに行っていますが…
「お風呂は入れられない。ご飯は作りたくない」宣言をされています。
実家に長年頼ってきたこぐまとしては、
子どもの世話を全て任せないのが、長くサポートしてもらえるコツだと思っています。
迎えだけお願いして、パパが仕事帰りに実家に寄る。
夕食は弁当に入れて預けておき、その弁当を食べてもらう。
お風呂は入れてから、実家に預ける。
など、
「これはしてほしい」「これは自分たちで何とかする」という調整が大事になります。
院内保育
病院の中に院内保育所、院内託児所があり、夜間対応してくれるところも増えています。
出勤前に寄って、子どもを預ける。
勤務後に迎えに行って、そのまま一緒に帰宅という流れです。
以前働いていた病院には、日中のみ対応可の院内保育所があり、時々利用していました。
同じ院内にいるので、送りもお迎えもゼロ距離で楽でした。
ただこれが夜勤となると…
夜勤入りや、夜勤明けなのに、家で元気いっぱいの子どもを見ないといけません。
まず、仮眠は出来ません。
こぐまの兄弟が看護師で、院内保育所を使っていましたが…
夜勤明けは実家に寄って、子どもを遊ばせつつ自分は寝つぶれていました。
夜勤明けに子どもの世話をするのは、大変…
時差出勤となると…
早出であれば、朝早くに子どもを起こさないといけません。
遅出であれば、眠い子どもを連れて帰らないといけません。
院内保育所、院内託児所があることで、夜勤や時差出勤が出来るのはありがたいです。
ただ、それが「自分や子どもの生活の中で、可能かどうか」は考える必要があります。
認可外保育所
院内保育と似て、ようするに早い時間、遅い時間、夜間に、子どもを預かってくれます。
日中の保育をしているところもありますが、夜間専用だったり夜間がメインの保育所もあります。
こぐまの住んでいる所では、夜間対応できる保育所は、市の中心部に2件でした。
送迎は往復1時間半で、現実的ではありませんでした。
夜間対応できる保育所は多くないので、必ず予約が取れるとも限りません。
普段通っていない保育所であれば、子どもの緊張も強いでしょう。
こぐまとしては、夜勤入り、夜勤明けに、往復1時間半運転するのが苦痛でした。
同僚に、認可外保育所を利用して夜勤をしていたママがいます。
そのママ曰く、
「子どもが小さいときに、期間限定で夜勤をしていた。子どもとしては、ただ眠りに行っているだけだった。夜勤をしない選択肢もあったけど、シフト上仕方なかったし、1回の夜勤手当がその月のオムツ代になった。だから、小さいときだけ夜勤をした。」
と言われていました。
今は日勤のみで働かれています!
家の近くにあって、子どもの抵抗がなければ、アリかも。
ただ、勤務後は、夜勤明けであっても子どもを見ないといけないのは同じ。
勤務できたとしても、「自分や子どもの生活の中で、それが可能かどうか」は考えましょう。
ベビーシッター
ベビーシッターを依頼し、自宅、あるいは勤務先で子どもを見てもらいます。
自宅にベビーシッターって、どういうこと?
自宅内に夫や、同居の親などがいても、夜間の子どもの世話は頼めない場合です。
夫の育児スキルや、同居の親も働いているので夜は休みたい、などの家族の都合があります。
自宅であれば、子どもとしてはただ家で寝ているだけです。
子どもは普段通り家にいる。
ベビーシッターさんがマンツーマンで見てくれている。
家の中には一応家族がいる。
これは、すごく安心できるね。
勤務先の許可があれば、ベビーシッターを勤務先に派遣することも出来ます。
送りもお迎えもゼロ距離で楽ですし、休憩中に顔を見に行くこともできます。
ただ、こちらも、勤務後は、夜勤明けでも子どもを見ないといけないのは同じ。
また、ベビーシッターを一晩雇うので、夜勤手当があっても赤字のこともあります。
繰り返しますが、「自分や子どもの生活の中で、それが可能かどうか」は考えましょう。
こぐまの別の同僚は、ベビーシッターを一晩雇って、自宅にいてもらっていたそうです。
夜勤手当では少し足りないくらいの金額だけど…、
日中子どもは保育園や学校に行くので、夜勤をすることで自分は日中休めたそうです。
まとめ 夜勤・時差出勤にはメリットもあり。一度柔軟に考えてみよう。
・保育園や小学校など、日中子供を預ける場所があること
・夜は子供のそばにいれること
・日勤であれば他にスタッフがいるので、体調不良などの急な休みも取りやすいこと
【子持ちの助産師が夜勤・時差出勤をするメリット】
・出勤前後の日中に、自由な時間があること
・出勤前後の慌ただしさが少ないこと
・夜勤手当があること
・夜勤をすることで、お産にあたることが増えること
夜勤・時差出勤をするために『誰か』と分担すること
・保育園、小学校、学童への送迎
・保育園、小学校の準備
・食事、お風呂、寝かしつけなどの世話
【夜勤・時差出勤をするために『誰』と調整をするか】
・夫
・実家、義実家
・院内保育
・認可外保育所
・ベビーシッター
「子持ちだから日勤しか出来ない」わけじゃないんだね。
子どもにとっても、ママ助産師にとっても、夜勤・時差出勤するメリットはあります。
夜勤・時差出勤するために、『誰と』『何を』調整するかイメージしてみましょう。
イメージがついたのなら、それを検討してみましょう。
「調整」よりも「メリット」の方が上回りそうなら、家族に提案してみましょう。
夜勤・時差出勤することで、お金も時間も今よりゆとりが出るかもしれません。
自分は日勤しか出来ないと思ったのであれば、
日勤のみの働き方で家庭と両立をしていくしかありません!
腹を括りましょう!
日勤以外の働き方が希望で、今はそれができなくても大丈夫。
今がその時じゃないだけです。
夜勤・時差出勤できる助産師は引く手あまた。
きっとあなたが活躍できるタイミングが来ますよ。
「自分は日勤のみで働きたいのか」「夜勤・時差出勤が出来そうか」を、
まずは考えてみようかな。
❤日勤以外の働き方はこちら❤
子持ちの看護師、助産師へ送る『早出業務・遅出業務のすすめ』。 早出遅出の働き方や、出来ない場合の対処法を解説。
子持ちの看護師、助産師へ送る『産婦人科夜勤のすすめ』。 産婦人科特有の夜勤の仕事内容や、家庭と両立するための働き方を紹介。
子持ちの看護師、助産師へ送る『産婦人科オンコールのすすめ』。 オンコールの仕事内容や過ごし方、気になる手当もぶっちゃけます!
❤助産師ママ・看護師ママの仕事探しはこちら❤
助産師ママ、看護師ママの求人の探し方6選!併用例とそのポイントまで解説!