大きい病院だと福利厚生が良いので、助産師ママ、看護師ママに一定の人気があります。
ただ、病院が大きいほど、早出業務・遅出業務がつきもの。
今回は、助産師ママ、看護師ママの【早出業務、遅出業務の働き方】をお伝えします!
え!?早出、遅出なんて考えてなかった!
子どもがいると、早出業務、遅出業務は免除されないのかなぁ?
早出業務、遅出業務をしているママって、家のことをどうしてるの?
今回、ママで早出業務、遅出業務をしているスタッフに話を聞いてみました。
また、ある病院でのママ看護師のタイムスケジュールがありましたので、ご紹介します。
結論を言えば、『ママが対応できない時間に家族のサポートを得られるか』が肝です!
サポートが得られない。
早出業務、遅出業務が免除されない。
こういう場合は、パートになるか転職するかになるでしょう。
早出業務が出来れば、夕食の準備もゆっくりできるし、
遅出業務が出来れば、「早く準備して」と子どもを急かすことが減りますよ。
そっか!日勤連勤はつらいけど、夜勤は出来ない。
それなら早出業務、遅出業務をした方が良い場合もありそうだね!
子持ちの助産師ママ、看護師ママは、早出業務・遅出業務を免除されるのか?
「育児を理由に、早出業務・遅出業務を免除できる」と法律では定められてはいない
こぐま調べになりますが、
早出業務・遅出業務の免除については、法律では定められていません。
夜勤については、法律で定められています。
労働基準法第66条
妊産婦(妊娠中及び産後1年を経過しない女性)が請求した場合は、深夜業をさせてはならない
男女雇用機会均等法第9条
事業主は、「妊娠した女性労働者が深夜業の制限を請求したこと」を理由に「パートタイム労働者への労働契約の変更を強要する等の不利益扱い」をしてはならない
育児介護休業法第19条
小学校就学前の子供を養育するものが申し出た場合、事業主は深夜業(22時から5時まで)をさせてはならない
免除が認められる深夜業の時間帯は、22時~5時です。
早出業務・遅出業務の勤務時間がこの時間にかかってくることはないので、
早出業務・遅出業務の免除が認められる法律はないと考えます。
育児を理由に早出業務・遅出業務が免除されるかは、その職場次第
法律で定められていない以上、育児を理由に早出業務・遅出業務が免除されるかは、その職場次第となります。
それは就業規則で定められているか、職場の風土によると思われます。
日勤しか出来ないスタッフばかりでは、現実仕事が回らないため、早出業務・遅出業務が免除されない場合もあると思います。
あるいは、日勤のみでも可能な病棟、外来へ異動になることもあります。
産婦人科外来に行ければベストだけど…。
もともと外来には、助産師ママ、看護師ママばかり揃ってて、空きがないのよね。
助産師としては、産婦人科で働きたい気持ちも強いでしょうが、産婦人科で働けない可能性もあるのです。
小児科や救急でも、助産師としての力を活かせる場所はあります。
意外と救急では、妊婦対応できるスタッフが少ないので、助産師は重宝されるそうです。
救急は夜勤や、日曜祝日の勤務も当たり前なので、その点ママには難しそうですが…。
小児科のような産婦人科と関連する診療科であったり、もともと自分の興味がある診療科であれば、異動を受け入れるのもありです。
ただ、やはり他科では働きたくないということであれば、職場を変えることになります。
小児科行ったことない。救急も難しそう。
同じ職場で働きたいけど、転職しかないのかな?
待って、早出業務・遅出業務にもメリットはあるの。
早出業務・遅出業務のメリットと、
早出業務・遅出業務をするために必要なことを話していくよ!
【メリット】助産師ママ、看護師ママが、早出業務・遅出業務をするメリット
早出業務の場合:勤務後子どもとゆっくり過ごせる。必要時は病院受診できる。
早出勤務であれば、仕事上がりも早いです。
その分保育園に早くお迎えに行けたり、子どもの下校より前に帰宅出来ることもあります。
帰宅前に夕食の買い出しをする余裕もあります。
帰宅してからも、夕食の準備やお風呂入れなど、子どもの世話をゆっくり出来ます。
「ちょっと心配だから小児科行きたいな」という時も、勤務後に病院を受診できます。
休みをとらずに小児科に行けたら、働くママとしてもありがたいね!
そして!
こぐまとしては、仕事上がりに、ほっと一息つける時間があるのが嬉しかった!
コンビニコーヒーを飲んだり、LINEの返信をしたり。
他愛もないことですが、子どもがいるとなかなか出来ないですよね。
5分でも10分でも、自分の時間を持てることが嬉しかったです。
遅出業務の場合:勤務前に子どもとゆっくり過ごせる。1人で家事ができる。
なんといっても、朝子どもを急かす必要がありません。
余裕を持って子どもを保育園、小学校に行かせられるので、ママも子どもも嬉しいですね。
子どもを送った後、自分が出勤するまでの時間は、完全に1人の時間です!
朝食の片づけはもちろん、夕食の準備や、普段できない掃除など、家事に集中できます。
夕食の準備が出来ていたら、夕食を出す家族の負担も減ります。
そうすると、夜の家事や子どもの世話がスムーズに進みやすいです。
いろいろ終わっていたら、遅出から帰ってきたママの負担が少なくなるね!
遅出の勤務開始時間によりますが、銀行や買い物なども、行こうと思えば行けます。
短い用事1つくらいなら出来るかも。
銀行の窓口は、日勤や早出だと行けないもんね。
【サポート】助産師ママ、看護師ママが早出業務・遅出業務をするために、必要なサポート
早出業務の場合:朝食と、子どもを送ること
早出スタッフは、7時までに出勤していることが多いです。
家を出る時間が6時前後とすると、子どもの起床より早いことがほとんどでしょう。
早出業務をする場合は、
・子どもに朝食を出し、それを片付ける。
・子どもを学校へ送り出す。
・子どもを保育園へ送る。
これらを誰かにしてもらわないといけません。
こぐまの周りでは、パパか、同居の親に頼んでいるママがほとんどだよ!
遅出業務の場合:子どものお迎え、夕食とお風呂
遅出業務の場合、21時前後に退勤となることが多いです。
帰宅は22時前後になるのではないかと思います。
もう寝ている時間の子どももいるはず。
遅出業務をする場合は、
・子どもを保育園にお迎えに行く。
・子どもを学童にお迎えに行く。
・学童なしで帰宅する子どもを、家で迎える。(あるいは、子どもがお留守番する)
・子どもに夕食を出し、片付ける。
・子どものお風呂入れ。
さらに、
・可能であれば、子どもの寝かしつけ。
これらを誰かにしてもらわないといけません。
これも、こぐまの周りでは、パパか、同居の親に頼んでいるママがほとんど!
お迎えだけを、ファミサポやシッターさんに頼むママもいます。
【2つの実例紹介】早出業務・遅出業務をしているママの働き方を紹介
夜勤があるパパと、シフトを調整しているAさん
こぐまの元同僚Aさん。
日勤業務と早出業務、遅出業務をしています。
Aさんのキーポイントは、ご主人もシフト制のお仕事であること。
ご主人は、日勤と夜勤をされています。
・Aさんが早出の日→ご主人は夜勤入り(朝ご主人は家にいる)
・Aさんが遅出の日→ご主人は夜勤明け(夕方ご主人は家にいる)
といったように、ご夫婦で早出&遅出、夜勤のシフトを調整されています。
「調整」というのは、シフトの希望を出すということ。
どうしても希望が通らず、シフトが調整出来なかった場合は、実家に預けているそうです。
送迎ともにパパに頼める「千葉県千葉リハビリテーションセンター ある子育て中の看護師」Bさん
千葉県千葉リハビリテーション病院の看護師Bさん。
なんと、日勤、早出、遅出と、三交代夜勤もされています!
Bさんのキーポイントとしては、ご主人が朝夕とも、比較的サポートできること。
Bさんが早出のときは、子どもの朝食、片付け、保育園への送りはご主人がされるそうです。
Bさんが遅出のときは、ご主人が保育園へお迎えに行き、子どもの夕食、入浴を済まされています。
細かなタイムスケジュール、動きが載っており、理想的な動きだなと思います。
早出業務・遅出業務、夜勤を検討している方は必見です。
『千葉県千葉リハビリテーションセンター ある子育て中の看護師(https://www.chiba-reha.jp/department/nurse/kangosi/)』
【免除されない場合】早出業務・遅出業務が出来ないけど、免除されない。そんなときの対処法はこの2つ!
同じ職場で、早出業務・遅出業務をしないパートになる
日勤パートの雇用となれば、早出業務・遅出業務をしなくて良いです。
職場、人間関係、業務そのものは変わらないので、ストレスは少なくてすみます。
常勤からパートになることで、給料・待遇は下がります。
早出業務・遅出業務がない職場に転職する
大きな病院は早出業務・遅出業務がありますが、個人病院やクリニックではないことがほとんどです。
早出業務・遅出業務が出来ないのであれば、早出業務・遅出業務がない職場に転職するのも手です。
個人病院やクリニックに早出業務・遅出業務がない理由を、こぐまはこう考えます。
・早出業務・遅出業務が必要なほど、日々の業務が複雑ではない
(緊急の入院が少ない。夕方~夜間の指示変更、検査出しが少ないなど)
・早出業務・遅出業務のシフトが組めるほど、スタッフ数がいない
・産婦人科の入院患者さんは、基本的にADLが自立しているため、モーニングケア、イブニングケア、食事介助などが不要
早出業務・遅出業務がない分、日勤、夜勤に仕事が回ってきます。
日勤業務の中で物品・薬品管理をします。
夕方の勤務交代際の緊急入院は、手分けはしますが、時間になれば全て夜勤がします。
産婦人科の個人病院、クリニックであれば、基本的に早出業務・遅出業務は不要です。
もともと早出業務・遅出業務がない職場であれば、
「早出業務・遅出業務が出来ない」って心配はいらないね。
早出業務・遅出業務自体、助産師ママ、看護師ママに好まれない傾向なのよね。
なので、早出業務・遅出業務がないというだけでも、
子育てしやすい職場なんだろうなぁと推察できます。
気を付けてほしい点としては、転職となると職場が変わります。
そのため、環境、人間関係も変わりますし、新しく業務を覚えなければいけません。
転職によるストレスがあります。
転職先では、雇用形態としては常勤、パート、どちらも可能性があります。
常勤で働くための条件は、職場によってまちまちなので、確認する必要があります。
転職先の労働契約によっては、今の職場よりも給与・待遇が上がるかもしれないですし、下がるかもしれません。
自分に合った仕事を見つけるためには、まずは探し方を知ることが大事です。
↓こぐまおすすめの求人の探し方は、こちら↓
助産師ママ、看護師ママの求人の探し方6選!併用例とそのポイントまで解説!
まとめ 早出業務・遅出業務にもサポートが必要。出来なければ働き方を変えよう
【助産師ママ、看護師ママは、早出業務・遅出業務を免除されるのか?】
・「育児を理由に、早出業務・遅出業務を免除できる」と法律では定められてはいない
・育児を理由に早出業務・遅出業務が免除されるかは、その職場次第
【助産師ママ、看護師ママで、早出業務・遅出業務をすると得られるメリットは?】
・早出業務の場合:勤務後子どもとゆっくり過ごせる。必要時は病院受診できる。
・遅出業務の場合:勤務前に子どもとゆっくり過ごせる。1人で家事ができる。
【助産師ママ、看護師ママが、早出業務・遅出業務をするために必要なサポートは?】
・早出業務の場合:朝食と、子どもを送ること
・遅出業務の場合:子どものお迎え、夕食とお風呂
【早出業務・遅出業務をしている2人のママの働き方を紹介】
・夜勤があるパパと、シフトを調整。調整ができなかったときは実家に頼る。
・送迎ともにパパに頼む。実際のタイムスケジュールはこちら。『千葉県千葉リハビリテーションセンター ある子育て中の看護師』
【早出業務・遅出業務が出来ないけど、免除されない。この場合の対処法は?】
・同じ職場で、早出業務・遅出業務をしないパートになる
・早出業務・遅出業務がない職場に転職する
早出業務・遅出業務が出来れば、勤務前後にゆとりが出来ます。
これは日勤にはない大きなメリットです。
早出業務・遅出業務するためのサポートは、得られそうですか?
早出業務・遅出業務したときのタイムスケジュールは、イメージできますか?
看護師、助産師の日勤連勤は、本当に過酷です。
夜勤は出来なくても、早出業務・遅出業務なら出来るというママもいるかもしれませんね。
早出業務・遅出業務は出来ないけれど、子持ちだからといって免除されないのであれば、
同じ職場のパートになるか、早出業務・遅出業務がない職場に転職しましょう。
家庭と両立しにくい働き方は、続けるのが苦痛になってきます。
自分や家族にとって、働きやすい働き方を考えましょう。
❤日勤以外の働き方はこちら❤
子持ち助産師だからといって、働き方は日勤のみではない。夜勤・時差出勤もアリです。
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